異世界から本物の聖女が召喚されたので、聖女見習いの幼女は不要のようです。 追放先でもふもふとパパに溺愛されているので、今更聖女になんてなりません!
「喧嘩じゃない。決闘だよ」

 屁理屈を並べ立てる兄はジェナロが捨てた剣を回収してから優しく微笑み。

「ロルティ様の言葉だけは、素直に聞くのですね……」

 2人へ呆れたようにぼそりと呟いたカイブルは、持っていた剣を鞘に納めてロルティのそばに立つ。

 全員が動きを止めて自分のことを見つめていると気づき、口元を緩めて彼女が告げる。

「みーんな、大好きだよ!」

 ロルティの告白に、その場にいる誰もが笑顔になった。

 彼女はロルティ・ハリスドロアとして生まれ、公爵家の娘として過ごせることに喜びを感じながら。
 彼女はこれからも、大好きな人とともに。

 幸せに満ち溢れた人生を、生きていく――。
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聖女のいない国に、祝福は訪れない【電子書籍化】

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