異世界から本物の聖女が召喚されたので、聖女見習いの幼女は不要のようです。 追放先でもふもふとパパに溺愛されているので、今更聖女になんてなりません!
カーダーと呼ばれているらしく、これがないと糸紡ぎがしにくいのだとか。
「面の部分は先端が尖っておりますので、触ると怪我をしてしまいます。お気をつけください」
「ロルティ。取っ手をしっかり持つんだよ」
「うん!」
兄に命じられた通り、ロルティは小さな手で2本のローダーを片手で別々にしっかりと持ち、手の部分を掴んだ。
大人ならなんてこともないが、幼子の小さな手ではずっとそれを持ち続けるのはつらいものがあるらしい。
「うぅ……。お、重い……」
彼女は先程までの明るい表情が嘘のように顔を顰めると、ぷるぷるとローラーを握りしめた指先を震わせた。
「1人で作業させるのは、難しそうだね……」
「では、1本ずつお持ちください」
「わかった」
「おにいしゃま、あげるー!」
「うん。ありがとう、ロルティ」
メイドから許可を得たロルティは、再び笑顔を浮かべて左手に持っていた器具を兄に渡した。
片手が空になった彼女はだいぶ楽になって、再びわくわくと瞳を輝かせながら使用人の指示を待つ。
「面の部分に天日干しした綿を千切り、置いてください」
「ロルティ。できる?」
「もちろん! うさぎしゃんの毛、ふわふわー!」
中庭に放置しておくことで水気を含んでいた毛から水分が消えたことに気づいたロルティは、その手触りに大喜びしながらローラーの面部分へ小さな手で掴んで乗せた。
「面の部分は先端が尖っておりますので、触ると怪我をしてしまいます。お気をつけください」
「ロルティ。取っ手をしっかり持つんだよ」
「うん!」
兄に命じられた通り、ロルティは小さな手で2本のローダーを片手で別々にしっかりと持ち、手の部分を掴んだ。
大人ならなんてこともないが、幼子の小さな手ではずっとそれを持ち続けるのはつらいものがあるらしい。
「うぅ……。お、重い……」
彼女は先程までの明るい表情が嘘のように顔を顰めると、ぷるぷるとローラーを握りしめた指先を震わせた。
「1人で作業させるのは、難しそうだね……」
「では、1本ずつお持ちください」
「わかった」
「おにいしゃま、あげるー!」
「うん。ありがとう、ロルティ」
メイドから許可を得たロルティは、再び笑顔を浮かべて左手に持っていた器具を兄に渡した。
片手が空になった彼女はだいぶ楽になって、再びわくわくと瞳を輝かせながら使用人の指示を待つ。
「面の部分に天日干しした綿を千切り、置いてください」
「ロルティ。できる?」
「もちろん! うさぎしゃんの毛、ふわふわー!」
中庭に放置しておくことで水気を含んでいた毛から水分が消えたことに気づいたロルティは、その手触りに大喜びしながらローラーの面部分へ小さな手で掴んで乗せた。