異世界から本物の聖女が召喚されたので、聖女見習いの幼女は不要のようです。 追放先でもふもふとパパに溺愛されているので、今更聖女になんてなりません!
「父さんがロルティの喜ぶ顔を見たいって、用意してくれたんだよ」
「パパが?」
「うん。しかも、手作りなんだ」
「そうなの?」
まさか父親が自らの手でリボンの形をした編み物を作るとは思わず、ロルティは驚愕で目を見開く。
しっかり頷いて優しく髪を撫でた兄は、妹の頭にもそれが括り付けられていると耳元で囁いた。
「パパに、お礼を言わなくちゃ!」
「そうだね。でも、ロルティが行くより……父さんに来てもらったほうがいいんじゃないかな?」
「そうなの?」
「うん。屋敷の中だって、絶対安全とは言えないからね……」
ジュロドが暗い表情で思わせぶりな発言をしたことにより、ロルティも不安になったようだ。
しょんぼりと肩を落として唇を噛み締めた彼女は、心配そうに自身を見つめるアンゴラウサギの身体を優しく撫でつけながら小さく頷いた。
「じゃあ、わたし。メイドしゃんが、パパを呼んでくるまで。おにいしゃまと、ここで待ってる!」
「ロルティは偉いね」
「えへへ! わたし、とってもいい子!」
「むきゅ……」
ニコニコと笑顔を浮かべる妹を優しい瞳で見つめる兄の姿を目にしたアンゴラウサギは、何かを言いたげに鳴き声を上げたが――その意図が幼子達に伝わることはない。
「パパが?」
「うん。しかも、手作りなんだ」
「そうなの?」
まさか父親が自らの手でリボンの形をした編み物を作るとは思わず、ロルティは驚愕で目を見開く。
しっかり頷いて優しく髪を撫でた兄は、妹の頭にもそれが括り付けられていると耳元で囁いた。
「パパに、お礼を言わなくちゃ!」
「そうだね。でも、ロルティが行くより……父さんに来てもらったほうがいいんじゃないかな?」
「そうなの?」
「うん。屋敷の中だって、絶対安全とは言えないからね……」
ジュロドが暗い表情で思わせぶりな発言をしたことにより、ロルティも不安になったようだ。
しょんぼりと肩を落として唇を噛み締めた彼女は、心配そうに自身を見つめるアンゴラウサギの身体を優しく撫でつけながら小さく頷いた。
「じゃあ、わたし。メイドしゃんが、パパを呼んでくるまで。おにいしゃまと、ここで待ってる!」
「ロルティは偉いね」
「えへへ! わたし、とってもいい子!」
「むきゅ……」
ニコニコと笑顔を浮かべる妹を優しい瞳で見つめる兄の姿を目にしたアンゴラウサギは、何かを言いたげに鳴き声を上げたが――その意図が幼子達に伝わることはない。