【電子書籍化】出世のために結婚した夫から「好きな人ができたから別れてほしい」と言われたのですが~その好きな人って変装したわたしでは?
ライオネルの指摘に「それもそうか?」と呟くものの、それでもユースタスは不安げに見つめてくる。
「ライオネル、君さ。結婚式当日も逃げたよね」
「逃げたわけではないだろう? 魔獣が現れたとなれば、すぐに軍をまとめて現地へ向かう。それが軍人としての責務だ」
「で、帰ってきてからも花嫁さんとは会っていないわけだ」
「会う必要があるのか? 俺たちの結婚は陛下からの命令だ。それに従っただけだ」
何を言っても無駄だといわんばかりに、とうとうユースタスは頭を抱え込む。
「まあ、君に夫婦の愛情だのなんだのを期待した私がバカだった」
「期待していたのか?」
「いや、まぁ、半分くらい? 結婚したら君も丸くなるかなってね」
ふん、とライオネルは鼻から息を吐く。
「まあいい。君の管轄に面白い子が入ったから、当分は楽しめるかな」
「面白い子?」
「ライオネル、君さ。結婚式当日も逃げたよね」
「逃げたわけではないだろう? 魔獣が現れたとなれば、すぐに軍をまとめて現地へ向かう。それが軍人としての責務だ」
「で、帰ってきてからも花嫁さんとは会っていないわけだ」
「会う必要があるのか? 俺たちの結婚は陛下からの命令だ。それに従っただけだ」
何を言っても無駄だといわんばかりに、とうとうユースタスは頭を抱え込む。
「まあ、君に夫婦の愛情だのなんだのを期待した私がバカだった」
「期待していたのか?」
「いや、まぁ、半分くらい? 結婚したら君も丸くなるかなってね」
ふん、とライオネルは鼻から息を吐く。
「まあいい。君の管轄に面白い子が入ったから、当分は楽しめるかな」
「面白い子?」