【電子書籍化】出世のために結婚した夫から「好きな人ができたから別れてほしい」と言われたのですが~その好きな人って変装したわたしでは?
「いえ? それなりに仕事はありますが?」
「だったら、日誌に余計なことを書かずに必要最小限にしろ」
「なるほど、そうきましたか」
ああ言えばこう言う。まるで屁理屈大王のような男だ。
「んあ?」
「いえ、なんでもございません。マーレ少将は余計なこととおっしゃいますが、あの魔導書の解読をわたしが途中で放り出したら、誰かが引き継ぐわけですよね?」
「放り出す気なのか? それは契約違反になる。メリネ魔法研究所には契約反故ということで、賠償金を請求することになるな」
「誰も放り出すとは言ってません。放り出したら、つまり仮定形です。仮定の話です。とにかく、わたしの仕事を誰かが引き継ぐような事案が発生したとき、その方のやる気も引き出してあげなければなりません。この日誌を読めば、ちょっとはあの魔導書の解読が楽になり、さらにわくわくした気持ちで解読できるようになるのです。それって素晴らしいことではありませんか?」
アンヌッカがライオネルの机の上にドンと両手をついて、身を乗り出す。ライオネルは驚いたようで身体を引いた。
「いくら仕事であっても、いやいややるよりは楽しくやったほうが効率は上がると思うのです。その効率よく仕事をする方法がこの日誌には書いてあるのです」
「だったら、日誌に余計なことを書かずに必要最小限にしろ」
「なるほど、そうきましたか」
ああ言えばこう言う。まるで屁理屈大王のような男だ。
「んあ?」
「いえ、なんでもございません。マーレ少将は余計なこととおっしゃいますが、あの魔導書の解読をわたしが途中で放り出したら、誰かが引き継ぐわけですよね?」
「放り出す気なのか? それは契約違反になる。メリネ魔法研究所には契約反故ということで、賠償金を請求することになるな」
「誰も放り出すとは言ってません。放り出したら、つまり仮定形です。仮定の話です。とにかく、わたしの仕事を誰かが引き継ぐような事案が発生したとき、その方のやる気も引き出してあげなければなりません。この日誌を読めば、ちょっとはあの魔導書の解読が楽になり、さらにわくわくした気持ちで解読できるようになるのです。それって素晴らしいことではありませんか?」
アンヌッカがライオネルの机の上にドンと両手をついて、身を乗り出す。ライオネルは驚いたようで身体を引いた。
「いくら仕事であっても、いやいややるよりは楽しくやったほうが効率は上がると思うのです。その効率よく仕事をする方法がこの日誌には書いてあるのです」