【電子書籍化】出世のために結婚した夫から「好きな人ができたから別れてほしい」と言われたのですが~その好きな人って変装したわたしでは?
 カタリーナだけでなく、魔法研究部門がライオネルの直轄である。
「彼女、勧誘してくれないかな。軍に来ない? って」
「マーレ少将がそんな言い方、できるわけないだろう?」
 ユースタスがにたりと笑った。相変わらずライオネルが窮地に立たされると喜び出すという嫌な男だ。
「マーレ少将。私のほうから頼むよ。彼女をなんとしてでも軍に入れてくれ」
「本人が断ったら、どうするつもりですか?」
 カタリーナの様子を見ていたら、彼女が軍で働きたいとは思っていないことなど、伝わってくる。
 ただ、魔導書の解読のためにここに来ていただけであって、決して軍のためではない。
「マーレ少将。何、甘えたことを言っているの? そういうときは、脅してでもいれるんだよ。誰かさんが結婚したのも、相手の女性を脅したからっていう話だしね」
 ユースタスは間違いなくライオネルの結婚についてを言っている。
< 134 / 237 >

この作品をシェア

pagetop