【電子書籍化】出世のために結婚した夫から「好きな人ができたから別れてほしい」と言われたのですが~その好きな人って変装したわたしでは?
「この読解力なら、魔導士団にだって欲しいですね」
「だめだめ、彼女、魔力は少ないでしょ?」
 その一言で誰かが身上書をペラペラとめくる。
「そのようですね。メリネ魔法研究所でも、魔導士としてではなく研究員として働いているようですから」
「てことは、軍だね」
「ですね」
 この場にいる誰もが、カタリーナの古代文字読解力を認めている。
 それはライオネルも同じ気持ちだった。
 あの能力は、軍に欲しい。そして、他国に渡してはならない。
 そういった意味ではメリネ魔法研究所に身を置かれるのは、危険なのだ。あそこは、国内外問わず仕事を受け入れ、所属している魔道士らを派遣している。彼女は魔導士ではないものの、いつ、どこに派遣するかは、所長が考えることだろう。
「マーレ少将、彼女は君の管轄だよね?」
「はい」
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