【電子書籍化】出世のために結婚した夫から「好きな人ができたから別れてほしい」と言われたのですが~その好きな人って変装したわたしでは?
マーカスがこれほどの形相をするとは、いったい何事か。しかし、まずは花の世話をしておきたい。せっかくシンディらが送ってくれたものだから、すぐに枯らすようなことはしたくなかった。
花瓶に花を生け終えたら、急いで所長室へと向かった。
「何かありましたか?」
明るいアンヌッカの声色とは逆に、アリスタの表情は沈んでいた。
「また、軍から依頼があった」
アリスタの執務席の上には、封書が一通置かれている。
「今度は、カタリーナ・ホランを無期で契約したいという内容だ」
どうやらライオネルの動きは早かったようだ。アンヌッカが部屋を出てすぐに、書類を用意したのだろう。それを上に回して決裁を取り、メリネ魔法研究所へと届けたのだ。
「アン……驚かないんだな」
マーカスは、アンヌッカの微妙な表情の変化すら見逃さない。だから、彼女が驚いていないことなどすぐにわかったのだろう。
「心当たりがあるのか?」
「はい。今日で契約満了である胸をマーレ少将に伝えたところ、軍に入らないかと勧誘されました」
花瓶に花を生け終えたら、急いで所長室へと向かった。
「何かありましたか?」
明るいアンヌッカの声色とは逆に、アリスタの表情は沈んでいた。
「また、軍から依頼があった」
アリスタの執務席の上には、封書が一通置かれている。
「今度は、カタリーナ・ホランを無期で契約したいという内容だ」
どうやらライオネルの動きは早かったようだ。アンヌッカが部屋を出てすぐに、書類を用意したのだろう。それを上に回して決裁を取り、メリネ魔法研究所へと届けたのだ。
「アン……驚かないんだな」
マーカスは、アンヌッカの微妙な表情の変化すら見逃さない。だから、彼女が驚いていないことなどすぐにわかったのだろう。
「心当たりがあるのか?」
「はい。今日で契約満了である胸をマーレ少将に伝えたところ、軍に入らないかと勧誘されました」