【電子書籍化】出世のために結婚した夫から「好きな人ができたから別れてほしい」と言われたのですが~その好きな人って変装したわたしでは?
「この場所。見取り図にはない」
ユースタスが指摘したのは、アンヌッカが書いた礼拝堂と思われる場所の隣にある小さな丸。
「つまり、礼拝堂内に隠し部屋があるということか?」
そう言ったライオネルは腕を組む。
「礼拝堂ね……ここの礼拝堂は常に人がいるわけではないからね。私たちがたまに祈りを捧げたいとき、つまり気持ちを鎮めたいときに神に祈りを捧げる場所だから。たまに、婚礼の儀なんか行われるけど」
ユースタスがニヤリと笑ってライオネルに視線を向けてみたが、ライオネルは完全にそれを無視している。
「でしたら、殿下が礼拝堂を訪れるのは、別におかしなことではないのですよね?」
「つまりリーナは、私に確認しろと言っている?」
指摘されてアンヌッカははっとした。王太子相手に、図々しい依頼をしてしまった。
「も、申し訳ありません」
「いや、謝らなくていい。この隠し部屋を探してほしいと依頼したのは私だ。ここまで解読してもらえば、この部屋を探すのは王族の私の役目だろう」
ユースタスが指摘したのは、アンヌッカが書いた礼拝堂と思われる場所の隣にある小さな丸。
「つまり、礼拝堂内に隠し部屋があるということか?」
そう言ったライオネルは腕を組む。
「礼拝堂ね……ここの礼拝堂は常に人がいるわけではないからね。私たちがたまに祈りを捧げたいとき、つまり気持ちを鎮めたいときに神に祈りを捧げる場所だから。たまに、婚礼の儀なんか行われるけど」
ユースタスがニヤリと笑ってライオネルに視線を向けてみたが、ライオネルは完全にそれを無視している。
「でしたら、殿下が礼拝堂を訪れるのは、別におかしなことではないのですよね?」
「つまりリーナは、私に確認しろと言っている?」
指摘されてアンヌッカははっとした。王太子相手に、図々しい依頼をしてしまった。
「も、申し訳ありません」
「いや、謝らなくていい。この隠し部屋を探してほしいと依頼したのは私だ。ここまで解読してもらえば、この部屋を探すのは王族の私の役目だろう」