【おまけ追加】塩対応の汐宮先生は新人医局秘書にだけ甘くとける
「司馬くんも生馬くんも、本当に男前の双子だね」

「ホント! 二人なら芸能界デビューも夢じゃないんじゃない? 
子役でデビューしたらすごく人気が出そうよ」

 と汐宮のご両親が言い出した。
 
 え、子役? マズイ! この展開は……

「いや、うちはもう芸能活動をさせる気はないんです。なぁ?」

「ええ。実は叶恋は小さい時から子役として芸能活動していたんです。多分ご存知ないと思いますが、Eテレで」

「うわぁぁぁっ!! お母さんっ!」

 子役してたって言っちゃった!

「……ひょっとして『クッキングアイドルかれん』ですか?」

「へ?」

 どうしてそれを……?
 お母様が知っているような番組じゃないはずなのに。

「そうです、そうです! いやーご存知でしたか。中学3年になる直前まで、叶恋がやってたんですよ」

「やっぱり……。似ていると思ったのよ」

「お、お母様……?」

「あら、叶恋ちゃん、そんな仰々しい言い方やめて。普通にお母さんでいいから」

「は、はぁ……。あの、ご存知だったんですか?」

「ええ! 他人の空似かと思いきや、まさか本人だったなんて。…………初恋って叶うものなのねぇ」

「母さんっ!!」

 隣にいる永真さんが体を乗りだし、突然叫んだ。

「永真は知ってたの?」

「……っ!!」

「永真さん……? 
『クッキングアイドルかれん』知ってたんですか?」

「お、俺は――」 
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