【おまけ追加】塩対応の汐宮先生は新人医局秘書にだけ甘くとける
『クッキングアイドルかれん』を初めて見たのは俺が中学2年の時だった。
当時、黒川の叔父に第3子が生まれて、姉である俺の母親が姪っ子と甥っ子を預かることがよくあった。
従妹は当時年長児。年子なので従弟は年中児だったと思う。
いとことはいえ、中学生の俺とは年齢が離れていたので、共通の話題など皆無だった。
ほとんどの場合、母親がアニメのDVDを流したり、テレビをつけっぱなしにしたりと、リビングで放置している状態で、姉弟二人で遊ばせていた。
そんなある日、従妹が見ていたテレビ番組にふと目がいった。
それは全身ピンクのメイド服のような格好をした女の子が料理をする番組で、その女の子はおそらく小学校の低学年か中学年くらいの子だった。
「かれんちゃん、かわいいー!」
従妹が目をキラキラさせて、その番組を見ていた。
それが『クッキングアイドルかれん』を見た初めての日だった。
かれんは鍋やお玉と話をしながら、小さなピンクの調理器具で料理をするのだ。
料理をしながらくるくる回ってダンスもする。
しかし、この料理が酷い。クッキングアイドルと名乗っているにもかかわらず、ド下手なのだ。
あまりの下手ぶりに、俺は思わず見入ってしまった。
特に包丁の扱いが下手くそすぎる。
正直なところ、なぜこの子をクッキングアイドルとして採用したのかわからなかった。
年齢が低くても、もう少しまともな包丁の扱いができる子もいただろうに。
顔だけで選ばれたのだろうか。
従妹が言うように、目が大きくて顔は可愛いと言えるかもしれない。
ピンクの衣装も似合っている。
だが、料理の腕は……。
部活がない日とその番組の放映日が重なっていたのか、その後も『クッキングアイドルかれん』を見る機会が増えた。
その度に、ハラハラしながら包丁使いを見守ったものだ。
「……ハハハ……ド下手でしたもんねぇ……私」
「いや、その理由は後でわかった」
当時、黒川の叔父に第3子が生まれて、姉である俺の母親が姪っ子と甥っ子を預かることがよくあった。
従妹は当時年長児。年子なので従弟は年中児だったと思う。
いとことはいえ、中学生の俺とは年齢が離れていたので、共通の話題など皆無だった。
ほとんどの場合、母親がアニメのDVDを流したり、テレビをつけっぱなしにしたりと、リビングで放置している状態で、姉弟二人で遊ばせていた。
そんなある日、従妹が見ていたテレビ番組にふと目がいった。
それは全身ピンクのメイド服のような格好をした女の子が料理をする番組で、その女の子はおそらく小学校の低学年か中学年くらいの子だった。
「かれんちゃん、かわいいー!」
従妹が目をキラキラさせて、その番組を見ていた。
それが『クッキングアイドルかれん』を見た初めての日だった。
かれんは鍋やお玉と話をしながら、小さなピンクの調理器具で料理をするのだ。
料理をしながらくるくる回ってダンスもする。
しかし、この料理が酷い。クッキングアイドルと名乗っているにもかかわらず、ド下手なのだ。
あまりの下手ぶりに、俺は思わず見入ってしまった。
特に包丁の扱いが下手くそすぎる。
正直なところ、なぜこの子をクッキングアイドルとして採用したのかわからなかった。
年齢が低くても、もう少しまともな包丁の扱いができる子もいただろうに。
顔だけで選ばれたのだろうか。
従妹が言うように、目が大きくて顔は可愛いと言えるかもしれない。
ピンクの衣装も似合っている。
だが、料理の腕は……。
部活がない日とその番組の放映日が重なっていたのか、その後も『クッキングアイドルかれん』を見る機会が増えた。
その度に、ハラハラしながら包丁使いを見守ったものだ。
「……ハハハ……ド下手でしたもんねぇ……私」
「いや、その理由は後でわかった」