【おまけ追加】塩対応の汐宮先生は新人医局秘書にだけ甘くとける
「俺も思い出しました。マスターの娘さんっておいくつくらいですか?」
「18歳と21歳ですよ。うちの娘たちが見ていたのはうんと小さい時です。
子供向けの料理番組で、女の子が持っている子供用のピンクの柄がついた包丁を欲しがっていたんですよ。
懐かしいなぁ……」
間違いない。俺がその番組を偶然見かけたのは中学の時だから、時期的にはあっている。
二人で彼女をじっと見つめていると、いよいよ体を起こしていられなくなったのか、がくっとカウンターテーブルに突っ伏してしまった。
とっさにワイングラスを取り上げたマスター。
「おっと……グラスが倒れるところでしたね。
しかしどうしましょう。もう閉店時間なんですが、タクシーを呼びましょうか」
奥にいたカップルは、すでに30分以上前に店を出ていた。今からだと終電も間に合わないだろう。
仕方がない。
「乗り掛かった舟です。俺が家まで送りますよ。
一台呼んでもらえますか?」
「18歳と21歳ですよ。うちの娘たちが見ていたのはうんと小さい時です。
子供向けの料理番組で、女の子が持っている子供用のピンクの柄がついた包丁を欲しがっていたんですよ。
懐かしいなぁ……」
間違いない。俺がその番組を偶然見かけたのは中学の時だから、時期的にはあっている。
二人で彼女をじっと見つめていると、いよいよ体を起こしていられなくなったのか、がくっとカウンターテーブルに突っ伏してしまった。
とっさにワイングラスを取り上げたマスター。
「おっと……グラスが倒れるところでしたね。
しかしどうしましょう。もう閉店時間なんですが、タクシーを呼びましょうか」
奥にいたカップルは、すでに30分以上前に店を出ていた。今からだと終電も間に合わないだろう。
仕方がない。
「乗り掛かった舟です。俺が家まで送りますよ。
一台呼んでもらえますか?」