【おまけ追加】塩対応の汐宮先生は新人医局秘書にだけ甘くとける
「お待たせしました!
お借りしたシャツは脱衣所のカゴに入れておきました。
お洗濯できなくてすみません」
「構わない。スマホを出せ」
「え?」
言われた通り、カバンからスマホを出したが、充電が切れていた。古い機種でバッテリーの状態も良くなかったから、すぐに切れてしまうのだ。
「……ハァ、仕方ない。これを渡しておく」
そう言って、エイシンさんはメモに携帯番号とメッセージIDを書いて、私に渡した。
「今日は仕事が入ったが、また日を改めて――」
「わかりました! 充電ができたら必ず連絡します。美味しいお店、セレクトしておきますね」
「……ああ。じゃあ送っていく」
「えっ? 大丈夫ですよ。電車で帰ります」
「いや、通り道だ。乗っていけ」
「でも、お急ぎでしょうに」
「……そんなヨタヨタ歩きの女を1人で歩いて帰らせるような男だと思われたとは、心外だな」
「そ、そんなつもりは…………わかりました。
よろしくお願いします」
結局、家のすぐ近くまで乗せてもらったのだが、マンションを出てすぐに気づいた。ここは隣町だ。
しかも私の住む町にとても近い位置。
エイシンさんのマンションは、車で5分もかからない距離だったのだ。
けれど、約束したにもかかわらず、その後私がエイシンに連絡を取ることはなかった。
わざとではなく、様々な事情が重なってしまった結果なのだが――。
お借りしたシャツは脱衣所のカゴに入れておきました。
お洗濯できなくてすみません」
「構わない。スマホを出せ」
「え?」
言われた通り、カバンからスマホを出したが、充電が切れていた。古い機種でバッテリーの状態も良くなかったから、すぐに切れてしまうのだ。
「……ハァ、仕方ない。これを渡しておく」
そう言って、エイシンさんはメモに携帯番号とメッセージIDを書いて、私に渡した。
「今日は仕事が入ったが、また日を改めて――」
「わかりました! 充電ができたら必ず連絡します。美味しいお店、セレクトしておきますね」
「……ああ。じゃあ送っていく」
「えっ? 大丈夫ですよ。電車で帰ります」
「いや、通り道だ。乗っていけ」
「でも、お急ぎでしょうに」
「……そんなヨタヨタ歩きの女を1人で歩いて帰らせるような男だと思われたとは、心外だな」
「そ、そんなつもりは…………わかりました。
よろしくお願いします」
結局、家のすぐ近くまで乗せてもらったのだが、マンションを出てすぐに気づいた。ここは隣町だ。
しかも私の住む町にとても近い位置。
エイシンさんのマンションは、車で5分もかからない距離だったのだ。
けれど、約束したにもかかわらず、その後私がエイシンに連絡を取ることはなかった。
わざとではなく、様々な事情が重なってしまった結果なのだが――。