【おまけ追加】塩対応の汐宮先生は新人医局秘書にだけ甘くとける
 とそこで、エイシンさんのスマホが鳴った。
 番号を確かめて、一瞬ため息を吐いたエイシンさん。

「はい……ああ、来られたんですか……わかりました。ちょっと待ってください」

 エイシンさんが通話を保留にし、私に問いかけた。
 
「レン、家はどこだ?」
「え? ことぶき町ですが……」

 瞬時に保留を解除し、再び電話の相手に告げた。
 
「30分で行けます。……はい、はい、了解です」

 電話を切ったエイシンさんが、コーヒーカップを片付けだした。

「悪い、仕事が入った」
「あ、じゃあ私はこれで失礼します」
「着替えは寝室のクローゼットにかけてある。
5分で着替えられるか?」
「は、はい」

 どうやらかなり急いでいるらしい。
 私はすぐに寝室へ行き、着替えを終えた。

 夜中、脱ぎ捨てられ放置されていたワンピースは、少しシワが出来ていたが、掛けていてくれたおかげで、外を歩く程度には見られる状態だった。
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