青い月は、春を待つ。
静かな事務所内にキーボードのカタカタ音だけが響く。
すると、目がかすみパソコン画面がよく見えなくなってきた。
目の前がチカチカして、目をキツく閉じ、再び目を開けても治らない。
次第に目の前は白くなっていき、気付けば真っ白になり意識がなくなっていた。
目が覚めた時には、わたしはどこかのベッドの上に寝ていた。
まだ頭はぼんやりとしているが、独特な消毒のニオイに病院だと気付く。
わたしの左腕は点滴に繋がれていて、点滴はもうすぐ終わりそうなくらいまでに減っていた。
「あ、目覚めてたんですね。ご気分はどうですか?」
閉じていたカーテンの隙間から看護師さんが顔を出し、訊いてきた。
「大丈夫です。」
「あ、もう点滴終わりそうですね。今外しますので、ちょっと待っててくださいね。」
そう言うと、看護師さんは一度退室して行った。
少し待つと、看護師さんが戻って来て、点滴を外してくれた。
「これから、先生が来ますので、少々お待ちくださいね。」
そう言うと、看護師さんは外した点滴を持って、出て行った。