青い月は、春を待つ。
「、、、春瀬課長。いや、理来さん。」
青倉くんは真剣な表情をすると、両手を膝を置き、わたしを呼んだ。
「ん?」
「俺、、、前にも言いましたが、理来さんのことが好きです。」
「、、、ありがとう。でも、、、わたしたち、一回りも年の差があるんだよ?」
「俺はそんなの気にしたことありません。俺は、理来さんという存在が好きなんです。だから、、、俺とお付き合いをしていただけませんか?もちろん、今すぐに答えは出さなくて大丈夫です。」
真っ直ぐな瞳で気持ちを伝えてくれた青倉くん。
わたしはその瞳から目を離せないまま頷き、「分かった。少し時間をもらうね。」と答えた。
それからわたしたちは、テーブルに残っていた料理を全て食べ切ってからお店を出た。
「じゃあ、お疲れ様でした。明日はゆっくり休んでください!」
「うん、次は水曜日にね。」
わたしたちは別れると、それぞれタクシーで帰宅した。
タクシーの中では、青倉くんのことで頭がいっぱいだった。
"理来さんという存在が好きなんです。"
今まで、そんなこと言われたことがない。
わたしは青倉くんの真っ直ぐな瞳を思い浮かべながら、休職中に支えてもらった日々を思い返していた。