本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する


「いいよ! だっていつまでもコソコソしてんのも変じゃん! LiSAの格好なら職場の人達は気づかないだろうし。まぁ、バレたらバレたで副業の許可ももう取れてるし…」

「そ、そう?」

てっきり亜里沙は俺と結婚した事も、LiSAとしてシンガーをしている事も、本当は隠しておきたいんだと思っていた。

「うん。二人の…二人の曲が世間に出回ったのはちょっと嫌だけど…」

二人の宝物にしたかったしな。

「いや、ごめん、俺らも聴かせてもらったよ」

ZENが入ってきた。

「すげー良かった。正直悔しいくらい」

そう言って眉を下げて笑う。

「ああ。獅音のピアノと亜里沙ちゃんの歌声が最高だったなあれは。歌詞もな」

TOWAもニヤニヤしながら混ざってきた。

俺は思わず顔を手で覆う。
恥ずかしすぎる。

「まぁ、あれは獅音がピアノを弾いてるって聴いただけじゃわからないし、亜里沙ちゃんのオリジナルの曲だと世間は思ってるだろうな」

雷も続く。
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