本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する
「ああ。よろしくな。みんなありがとな」

きっと俺がいつまでも亜里沙との結婚を公表しない事に、実は痺れを切らしていたのかもしれない。

そしていよいよお披露目となるコンサートの日がやってきた。

世間はいまだに俺たちと一緒に歌っていた亜里沙が誰なのか騒いでいる。

月明かりを背中にシルエットだけが浮かぶ謎の歌姫に。

俺たちの出番も順調に進み、俺たちはビデオの時のようにそれぞれの楽器の前にスタンバイし、ついに亜里沙が出てくる。

"キャー!!"
"うそ!? 本当に!? 月の歌姫!?"
"めっちゃ綺麗!"

会場からは今日一番の悲鳴と驚きの声が飛び交う。

出てきた亜里沙はピンクゴールドのスパンコールやビジューが所狭しと施されたとても煌びやかなドレスを着ていた。

肩がツンと尖っていて長袖になっており、レオタードのようになったヒップ部分はフリンジが付いていてミニ丈のワンピースのようになっている。
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