本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する


会場から見える観客は皆、見惚れるように、その歌声に圧倒されるように二人を見上げ世界に入り込んでいた。

最後まで歌い終われば会場は一度シーンとした後、ワァーっと大歓声と共に拍手喝采の嵐。

涙を流している客も見えた。

俺はスッと立ち上がりLiSAのもとまで向かう。
そして腰を引き寄せ、こめかみにキスを落とした。

「俺の嫁だ」

そしてニヤっとカメラ目線を送った。

亜里沙は一瞬ギョッとした表情を見せるもすぐに笑顔を作り会場に丁寧にお辞儀をするとステージから下りた。

するとあちこちで悲鳴とぶっ倒れるファンの姿が目に止まる。

「あーあー、獅音。倒れちゃってるよ? 急にビックリするよね?」

ZENがマイクを持って皆んなに話しかける。

「もっと何かなかったのかよ!」

と笑うTOWA。

「皆んな〜! 噂の月の歌姫は、獅音の嫁さんでしたー」

なんてまのぬけた話し方で雷が報告する。
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