本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する
「私のおかげでそんな容姿になって、あんなお金持ちの人と結婚して。あなた、その顔だったから結婚できたんでしょう?」
そ、そんな事…
そんな事ない。
そんな事ないよきっと。
私はこの人とは違う。
そうだよ。
私はこの人とは違う!
これ以上、お金のことで彼に迷惑はかけられない。
「なんでお金が必要なの?」
「本当に困ってるのよ私。付き合ってた人が妻とは別れるからって言ってたのに、その妻が出てきて慰謝料を請求されてるの。ほら」
そう言ってブランド物のバッグから一枚の紙を取り出し私に見せる。
それは確かに慰謝料を請求する物で、支払わない場合には裁判をするという内容だった。
「こ、こんな大金…」
「仕事は何をしてるの?」
「今はスナックで働いてるわよ」
へぇ。
てっきり働いてもないのかと思った。