本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する
「母親だからな。一応。こっちは娘の亜里沙をもらったわけだし無碍に出来ないと思って話だけは聞いてやろうと、呼ばれるたびに付き合ってはいたけど…。もうこれっきりだな」
「そしたら私はどうなるの!?」
いつだって母親は自分の事ばかりだ。
今だって、こないだ会った時とはまた違うブランド物の服やバッグを身につけて、とてもお金に困っているようには見えない。
「今日はそもそももう会うのは辞めたいと言いに来た。これから弁護士が来るから、あとは自分でなんとかするんだな」
母親は獅音をギッと睨む。
「あんたと亜里沙は雲泥の差だ。悪いが、母親とはいえ同情する余地はない。娘をダシにして、俺に色目を使うその態度に虫唾が走るな」