本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する
ドンという衝撃で私は我に返り目をそらす。

周りのファンに体当たりされてしまったようだ。

そして間も無く前方の方でサークルが始まった。

サークルとは、観客が輪になって一定の方向に走り続ける行為。

会場を見渡せばエリアごとにサークルが出来てものすごい事になっていた。

また獅音を見ると顎をクイっと上げる。
下がれって言ってるみたいに。

私は巻き込まれないようにジリジリと後退りするように獅音を見つめながら下がると、獅音はまたフッと笑って軽く頷くと反対側のエリアに身体を向けた。

後ろ姿まで抜かりないわ。

逞しく広い背中。
小さなお尻からスラット伸びる綺麗な脚。

メンバーの中でも一番背が高いみたいだ。

会社まで車で来た時には分からなかった。
帽子とサングラスとマスクをしてたし。

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