殺人容疑をかけられた悪役令嬢の真実。
第八章・最悪なお茶会。
 他にもないかと聞いてみると、メリッサ自身も過去に「私が王妃になるんだ」と言い張っていたらしい。それでエリアスに猛アタックしていたとか。
 ますます好意があっての犯行の可能性が高いだろう。
 またミライダも「結婚するならメリッサ侯爵令嬢が良かった」とアシュリーに向かって言ったこともあったそうだ。

(王太后陛下にまで言われたら、さすがにアシュリー様も相当堪えるわよね。もしかしたら犯人はメリッサ様か王太后陛下?)

 セレスティンは、うーんとレンデルと考えていると、何処からかガサッと物音が聞こえてきた。
 気になり音のする方向を振り向いてみると、木から小さな影が見えた。

(子供の影?)

 また視線をレンデルの方に戻すが、ジッと様子を伺っている視線を感じる。チラッと分からないように視線を送ると、見ていたのはレオネルだった。

「セレスティン。どうかしたか?」

「あそこに、レオネル殿下が」

「えっ? あ、本当だな。何の用だろうな?」

 レンデルにコソッとレオネルのことを教えると気づいてくれた。
 これは話しかけてみた方がいいのだろうか?
 仕方がなくセレスティンの方から声をかけることにする。

「あの~レンデル殿下様」

 しかし話しかけたらビクッと大きく肩を震わせ、真っ青な顔して逃げてしまった。

「あら、怖がらせてしまったかしら?」

「まぁ、人見知りをする子も居るしな。仕方がないだろう」

 レンデルは気にしていない様子だったがセレスティンは、その子が気になった。
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