殺人容疑をかけられた悪役令嬢の真実。
 レンデルは、慌ててセレスティンを後ろに下げた。

「誰か分からないが、これ以上関わるのは辞めてもらおう。さもないと殺す」

 そう言って剣を抜いてきた。
 よく考えたらレンデルは、変装のために剣を持ってはいない。このままでは殺されてしまう。

「レンデル様……このままでは」

「心配するな。俺は騎士団長だ。このぐらいは、どうとでもなる」

 そう言うと、レンデルは黒色のケープの男たちに向かっていく。相手の男たちも向かっていくが、レンデルは避けながら蹴り倒していく。
 一人の男が倒れた時に、その相手の剣を取って反撃に出る。早くに騎士になり戦争などで戦ってこともあり、その動きは隙も無く速い。
 何人かのケープの男たちはバタバタと倒れていく。
 生で戦った姿を見たことがなかったが、その姿は凛々しくてカッコいいと思った。
 すると一人の男が、その隙を見てセレスティンに攻撃しようとしてきた。
 剣を振られそうになり、慌てて逃げるセレスティン。咄嗟だったが避けれたから助かったが。

「キャアッ」

 まだ追いかけて剣を向けようとするので恐怖で震え上がる。あまりの怖さで上手く走れずに転んでしまった。剣はこちらに向かって振りかざしてきた。

「いやっ」

 必死に目をつぶるが、痛さは感じなかった。
 恐る恐る目を開けると、レンデルが剣を横にして助けてくれていた。

「……レンデル……さま?」

 レンデルは、すぐに反撃に出る。その男は倒すことは出来たが、違うケープの男が向かってきた。セレスティンを庇いながら戦うのはやりづらいだろう。
 別でセレスティンに向かってきた男の剣がレンデルの腕をかすった。すぐに反撃に出たため倒すことは出来たが、腕には血が垂れてた。
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