姉の代わりにお見合いしろ? 私に拒否権はありません。でも、あこがれの人には絶対に内緒です
思わぬ情報に、ただ叶奈は驚くしかない。
「どんな場所でもシャンと立っている、まるで百合の花みたいな印象だった」
松尾家の令嬢として最低限の社交はしていたらしいたが、両親が離婚したとか、母親の出が庶民だとか、あれこれうわさされいたという。
先日のパーティーで叶奈が味わったように、奈緒も悪意にさらされていたのだろう。叶奈はいやな気持になった。
奈緒が毅然としていたから、余計に嫉妬されていたんだと恭介は断言する。
うわさやねたみの中にいた奈緒。あまりに脆そうで、助けてやりたいと思うようになったそうだ。
「ロサンゼルスのカウントダウンパーティで出会ったんだ。もちろん偶然にだ」
「は、はあ」
奈緒は日本では見たこともないほどキラキラした目で、純粋にパーティーを楽しんでいた。
思いっきり大胆なおしゃれをして、とてもセクシーで魅力的だったと恭介が遠い目をした。
「つい見合いまで待てなくて、声をかけてしまった」
「えっ」