【完結】トレード‼︎ 〜婚約者の恋人と入れ替わった令嬢の決断〜
「結構厄介そうだね、この国の陛下って」
「……そうですわね……。わたくしたちが入れ替わった理由が知りたいですわ」
「そこら辺も、マーティー前に調べよう。きみとマーセル嬢の入れ替えの呪いは、ブレンに任せておいて平気だと思う。あいつ、こういう難しいことをになると、燃える性格だから」
それは少し意外だわ。
ブレンさまって大きな見た目に対してほのぼのとしていたし、言葉遣いものんびりとした感じだから。
「ある意味、あいつは傭兵学科で合っているのかもしれないなぁ」
「え?」
「騎士学科より実戦形式多そうだし、暴れ放題!」
「レグルスさま、あんまり人聞きの悪いことを言わないでくださいよー」
「ぶ、ブレンさま!? いつの間に!?」
ひょこっと現れたブレンさまに驚いていると、マーセルとクロエも一緒に来ていたみたいで、わたくしたちの会話が終わるまで待っていたみたい。
自分のことを口にされたから、聞こえてますよって現れた……のかしら、きっと。
「まぁ、全力で臨みますけど」
「任せた」
「レグルスさまもがんばってくださいねー」
「もちろん」
この二人の会話って、聞いているとなんだか面白いのよね。
そんなことを考えていたら、マーセルがわたくしの前に立った。
すっと頭を下げる。
どうして今、頭を下げるのかがわからなくて、首をかしげた。
「自分のしたことを反省したようです」
「本当に申し訳ありませんでした。マティス殿下が好きという気持ちだけで、なにも考えていませんでした……」
わたくしがふっと息を吐くと、マーセルはびくりと肩を震わせる。
彼女の肩に手を置いて、言葉をかけた。
「……貴女は本当に、マティス殿下のことが好きなのね」
マーセルの気持ちに、感心してしまう。
わたくしとマティス殿下の関係とは、まったく違う関係を築いていったのね。
それも、この学園に入ってからだ。
「……そうですわね……。わたくしたちが入れ替わった理由が知りたいですわ」
「そこら辺も、マーティー前に調べよう。きみとマーセル嬢の入れ替えの呪いは、ブレンに任せておいて平気だと思う。あいつ、こういう難しいことをになると、燃える性格だから」
それは少し意外だわ。
ブレンさまって大きな見た目に対してほのぼのとしていたし、言葉遣いものんびりとした感じだから。
「ある意味、あいつは傭兵学科で合っているのかもしれないなぁ」
「え?」
「騎士学科より実戦形式多そうだし、暴れ放題!」
「レグルスさま、あんまり人聞きの悪いことを言わないでくださいよー」
「ぶ、ブレンさま!? いつの間に!?」
ひょこっと現れたブレンさまに驚いていると、マーセルとクロエも一緒に来ていたみたいで、わたくしたちの会話が終わるまで待っていたみたい。
自分のことを口にされたから、聞こえてますよって現れた……のかしら、きっと。
「まぁ、全力で臨みますけど」
「任せた」
「レグルスさまもがんばってくださいねー」
「もちろん」
この二人の会話って、聞いているとなんだか面白いのよね。
そんなことを考えていたら、マーセルがわたくしの前に立った。
すっと頭を下げる。
どうして今、頭を下げるのかがわからなくて、首をかしげた。
「自分のしたことを反省したようです」
「本当に申し訳ありませんでした。マティス殿下が好きという気持ちだけで、なにも考えていませんでした……」
わたくしがふっと息を吐くと、マーセルはびくりと肩を震わせる。
彼女の肩に手を置いて、言葉をかけた。
「……貴女は本当に、マティス殿下のことが好きなのね」
マーセルの気持ちに、感心してしまう。
わたくしとマティス殿下の関係とは、まったく違う関係を築いていったのね。
それも、この学園に入ってからだ。