【完結】トレード‼︎ 〜婚約者の恋人と入れ替わった令嬢の決断〜
パーティー当日。
――そして、それからパーティーまでのあいだはとても忙しく過ごした。
わたくしはマーセルに様々なことを教え込んだ。彼女は素直にそれを吸収し、身につけていった。よくがんばったと思うわ。
召使学科で学んだことを彼女に話すと、不安そうに「私にできるでしょうか」と弱音を吐いたこともあったけれど、彼女は目標のためにがんばれる人だった。
わたくしも魔術師学科の先生にあるお願いをして、了承していただいた。召使学科にいたことで遅れてしまった授業に、少し不安を抱えていたけれど……基礎ができれば応用ができる、とはよく言ったものね。
基礎を叩きこんでくれた家庭教師に感謝する日がくるとは……
授業の遅れはすぐに取り戻せそうで安心したわ。
バタバタと慌ただしく過ごしていたけれど、パーティーまでのあいだにやるべきことはすべて終えたわ。あとは――レグルスさまとマティス殿下の一騎打ちが、どうなるか――……
「カミラさま、大丈夫ですか?」
「わたくしは平気よ。貴女こそ、大丈夫なの?」
「平気です。……それにしても、私たちが一緒にいても、もう誰も関心がないようですね」
あの日、マーセルと一緒に馬車から降りたときから、ずっとわたくしたちの仲がどうなったのかを好奇の目で見られていた。
わたくしはマーセルに様々なことを教え込んだ。彼女は素直にそれを吸収し、身につけていった。よくがんばったと思うわ。
召使学科で学んだことを彼女に話すと、不安そうに「私にできるでしょうか」と弱音を吐いたこともあったけれど、彼女は目標のためにがんばれる人だった。
わたくしも魔術師学科の先生にあるお願いをして、了承していただいた。召使学科にいたことで遅れてしまった授業に、少し不安を抱えていたけれど……基礎ができれば応用ができる、とはよく言ったものね。
基礎を叩きこんでくれた家庭教師に感謝する日がくるとは……
授業の遅れはすぐに取り戻せそうで安心したわ。
バタバタと慌ただしく過ごしていたけれど、パーティーまでのあいだにやるべきことはすべて終えたわ。あとは――レグルスさまとマティス殿下の一騎打ちが、どうなるか――……
「カミラさま、大丈夫ですか?」
「わたくしは平気よ。貴女こそ、大丈夫なの?」
「平気です。……それにしても、私たちが一緒にいても、もう誰も関心がないようですね」
あの日、マーセルと一緒に馬車から降りたときから、ずっとわたくしたちの仲がどうなったのかを好奇の目で見られていた。