【完結】トレード‼︎ 〜婚約者の恋人と入れ替わった令嬢の決断〜
海辺の街で。 3話(完)
「こっちのほうは暑いだろ? 冷たいもの食べない?」
「良いですわね。さっぱりしたものが食べたいですわ」
「なら、レモンシャーベットがお勧めだよ」
確かにとてもサッパリしていそうね。
レグルスさまがお勧めしてくれたレモンシャーベットを食べるために、カフェに入った。
「ブレンお勧めの、レモンシャーベット店だよ」
「ふふ、ブレンさまのお勧めなら、とても美味しいのでしょうね」
カフェの一番奥の席に座り、店員を呼んでレモンシャーベットを注文すると、すぐに持ってきてくれた。ガラスのお皿に丸く盛られたレモンシャーベットの色は黄色で、見ていて元気が湧くようだ。スプーンを取り、一口掬いぱくりと食べる。
「……美味しい……」
爽やかなレモンの香りと味。酸っぱすぎない酸味とちょうど良い甘み。そして、冷たくて食べやすい。
「さすがブレン。食のことに関すると、あいつは本当に頼りになるよ」
くつくつと喉を鳴らして笑うレグルスさまに、わたくしも同意のうなずきを返した。
馬車の旅のときからそうだったけれど……、ブレンさま、様々な町のグルメに目がないようで手作りのパンフレットをたくさん渡してくださったの。
「本当に食べることが好きなのですね」
「子どもの頃からね。おかげで俺も結構詳しくなったよ」
「今度、レグルスさまのお勧めの料理を食べてみたいですわ」
「リンブルグについて落ち着いたら、案内するよ」
約束、と右手の小指をこちらに向ける。こてんと首をかしげると、目を数回瞬かせてから「ああ」と小さくつぶやいた。
「良いですわね。さっぱりしたものが食べたいですわ」
「なら、レモンシャーベットがお勧めだよ」
確かにとてもサッパリしていそうね。
レグルスさまがお勧めしてくれたレモンシャーベットを食べるために、カフェに入った。
「ブレンお勧めの、レモンシャーベット店だよ」
「ふふ、ブレンさまのお勧めなら、とても美味しいのでしょうね」
カフェの一番奥の席に座り、店員を呼んでレモンシャーベットを注文すると、すぐに持ってきてくれた。ガラスのお皿に丸く盛られたレモンシャーベットの色は黄色で、見ていて元気が湧くようだ。スプーンを取り、一口掬いぱくりと食べる。
「……美味しい……」
爽やかなレモンの香りと味。酸っぱすぎない酸味とちょうど良い甘み。そして、冷たくて食べやすい。
「さすがブレン。食のことに関すると、あいつは本当に頼りになるよ」
くつくつと喉を鳴らして笑うレグルスさまに、わたくしも同意のうなずきを返した。
馬車の旅のときからそうだったけれど……、ブレンさま、様々な町のグルメに目がないようで手作りのパンフレットをたくさん渡してくださったの。
「本当に食べることが好きなのですね」
「子どもの頃からね。おかげで俺も結構詳しくなったよ」
「今度、レグルスさまのお勧めの料理を食べてみたいですわ」
「リンブルグについて落ち着いたら、案内するよ」
約束、と右手の小指をこちらに向ける。こてんと首をかしげると、目を数回瞬かせてから「ああ」と小さくつぶやいた。