〜Midnight Eden〜 episode4.【月影】
広いリビングの隣は寝室だ。寝室の家具の配置や室内の雰囲気に既視感があった。
ここは、望月莉愛のリベンジポルノ映像に映っていた部屋だ。莉愛はこの部屋で彼らに集団強姦された。
ここで莉愛は女の尊厳を奪われ、その動画はネットの海に解き放たれる。莉愛が受けた屈辱と無念の殺気が渦巻いている室内は薄ら寒く、彼女は早々に寝室から退散した。
リビング、寝室、キッチン、風呂場にトイレ、すべての場所を隈無く調べたが、盗聴器や小型カメラの仕掛けは発見できなかった。
リビングに戻ると大画面のテレビには豊満な女の乳房が映し出されていた。そちらを極力見ないようにして、彼女はソファーに寝そべる大和を見据える。
「お聞きしたいことがあります」
『そんな怖い顔して美人が台無しだよ。聞きたいことってなに?』
「望月莉愛があなた達の要求に応じなければならなかった理由。莉愛は小柴優奈に秘密を握られて脅されていた。優奈と親しかったあなたは、莉愛が脅されていた理由もご存知なのでは?」
大和の口元に浮かぶ不敵な笑みの意味は?
『教えてあげてもいいけど……まぁこっち来て、座って話そう』
身体を起こした彼は自分の隣を指差した。逡巡《しゅんじゅん》の末、大きなソファーの端に大和と距離をとって座った。
決して油断したわけではない。それでも大和の方が一瞬動きが速く、美夜は片腕を引かれてソファーの座面に身体を押し倒された。
馬乗りになった大和の体重がのしかかって動けない。
「離しなさい」
『俺、まだ年上との経験ないんだ。優奈はいっこ上だったけど、年上のうちに入らないしね。アラサーの綺麗なお姉さんに手取り足取り教えてもらいたいな。あんな感じにさ』
テレビ画面には年若い男の上に裸の女が跨がっている。聞きたくなくても大音量で耳に入ってくるセリフの内容から察して、よくある女教師と男子生徒のポルノ作品だ。
「公務執行妨害で連行されたい?」
『おー、怖い怖い。でもその睨みの視線もそそるね。初めて見た時からずっと気になってた。一目惚れってやつ?』
全身を這う性的な視線がおぞましい。一目惚れなんて聞こえのいい言葉を吐いても、この男は女を性的搾取の道具としか見ていない。
ここは、望月莉愛のリベンジポルノ映像に映っていた部屋だ。莉愛はこの部屋で彼らに集団強姦された。
ここで莉愛は女の尊厳を奪われ、その動画はネットの海に解き放たれる。莉愛が受けた屈辱と無念の殺気が渦巻いている室内は薄ら寒く、彼女は早々に寝室から退散した。
リビング、寝室、キッチン、風呂場にトイレ、すべての場所を隈無く調べたが、盗聴器や小型カメラの仕掛けは発見できなかった。
リビングに戻ると大画面のテレビには豊満な女の乳房が映し出されていた。そちらを極力見ないようにして、彼女はソファーに寝そべる大和を見据える。
「お聞きしたいことがあります」
『そんな怖い顔して美人が台無しだよ。聞きたいことってなに?』
「望月莉愛があなた達の要求に応じなければならなかった理由。莉愛は小柴優奈に秘密を握られて脅されていた。優奈と親しかったあなたは、莉愛が脅されていた理由もご存知なのでは?」
大和の口元に浮かぶ不敵な笑みの意味は?
『教えてあげてもいいけど……まぁこっち来て、座って話そう』
身体を起こした彼は自分の隣を指差した。逡巡《しゅんじゅん》の末、大きなソファーの端に大和と距離をとって座った。
決して油断したわけではない。それでも大和の方が一瞬動きが速く、美夜は片腕を引かれてソファーの座面に身体を押し倒された。
馬乗りになった大和の体重がのしかかって動けない。
「離しなさい」
『俺、まだ年上との経験ないんだ。優奈はいっこ上だったけど、年上のうちに入らないしね。アラサーの綺麗なお姉さんに手取り足取り教えてもらいたいな。あんな感じにさ』
テレビ画面には年若い男の上に裸の女が跨がっている。聞きたくなくても大音量で耳に入ってくるセリフの内容から察して、よくある女教師と男子生徒のポルノ作品だ。
「公務執行妨害で連行されたい?」
『おー、怖い怖い。でもその睨みの視線もそそるね。初めて見た時からずっと気になってた。一目惚れってやつ?』
全身を這う性的な視線がおぞましい。一目惚れなんて聞こえのいい言葉を吐いても、この男は女を性的搾取の道具としか見ていない。