すべての想いは君とふたりで
わたしがお風呂から上がると、律樹さんはソファーに座り、新聞を読んでいた。
やっぱり弁護士さんとかって、ニュースとか新聞ばかりでバラエティ番組とか見ないのかな。
そんなことを思いながら、わたしは律樹さんに「何か飲みますか?」と声を掛けた。
すると、律樹さんは「じゃあ、珈琲を。」と答えた。
「ブラックですか?」
「はい。」
「分かりました。」
わたしはキッチンに経つと、珈琲を淹れる準備をし、律樹さんにはブラック珈琲を、わたしはミルクだけを入れたカフェラテを淹れ、リビングに向かった。
「どうぞ。」
そう言い、ブラック珈琲が入った方のマグカップを律樹さんの前のテーブルに置く。
「ありがとうございます。」
「あのぉ、隣、座ってもいいですか?」
わたしがそう訊くと、律樹さんは「どうぞ。」と言ってくれたので、わたしは「失礼します。」と律樹さんの隣に腰を下ろし、カフェラテを飲んだ。
「、、、あのぉ、律樹さんのご実家では、お父様とお母様はどのように過ごしてるんですか?」
わたしがそう訊くと、律樹さんは不思議そうな表情を浮かべ、「父と母がどのように過ごしてるか、、、ですか?」と言った。
「はい。ちょっと気になって。」
律樹さんは少し考えると、「父は仕事から帰って来たら、母が用意したご飯を食べて、風呂に入って、ソファーに座って新聞を読んでいます。母は、、、いつも家のことばかりしていて、あまり休んでいるところを見たことがありません。」と答えた。