僕らの、この恋を。

歌のプレゼント

翌日。僕らの家族は買い物をしにショッピングモールへやってきた。
僕の母さんは1度買い物をしたら止まらない性格で、いつも別行動をしている。
近くの休憩所でぼーっとしていると、
伸ばしていた足に誰かかつまずいた。
「…いたっ」
「……あっ、すみません!僕、ぼーっとしてて…」
「…げ。」
なんと僕の足につまずいたのは、買い物中の桐谷蒼(キリタニアオ)だったのだ。

「ふぅ…ジュース、ありがとね。」
…何故か僕は今ジュースを奢らされた。
なんでも足を伸ばしていたお詫びをしろということらしい。
なら自分も、とコーヒーを買い、隣に座った。
「……で?あんたは何してたの?」
「…家族と買い物に来てただけだけど。」
「ふぅん。」
「…な、なんだよ。」
「いやぁ?あんたは買い物とかに着いてこなそうな人だからさー。自分の買い物かと思っただけ。」
…見事な偏見だ。もちろん僕は家族が出かけると言ったら大体は出かけるし、家族とは結構仲がいいほうだと思う。
…まぁ、別にどう思おうが彼女の自由だが。
だけど、心のはじではこう思っていた。


「"休日も彼女に会えてよかった…"」


そう、思う自分がいた。
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