パーフェクト・フィグ



手術終了後、患者をハートセンターへ届け終えると、
松島が図々しくもすみれに声をかけていた。


「おい」


と後ろから声をかけると、
すみれは陽気にも松島の後ろから顔を出した。


「よっ」


松島がにやっと笑いながら言った。


「あ、今ちょうどすみ…伊東先生も
 飲み会に来ていただけないかなと」

「呼び出しなかったら行けるぞ」

「行かなくていい」


雅俊の返事にすみれがムスッとする。

松島は「まぁまぁ」とすみれの横に並んだ。


「いいじゃないですか。 
 伊東先生も先輩と飲みたいですよねっ!」

「なに言ってんだ」


雅俊がそう答えるも、
すみれは「うんうん」と頷いていた。


いつの間にこの2人、こんなに仲良く…


雅俊は周囲の目を気にしつつ、
2人の背中を押してハートセンターを出た。



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