王子様のないしょ話 ~僕は初恋の彼女を溺愛する~
 元シンデレラの容赦ない突込みに、フック船長が小さくなった。

 さっきから小さくなりっぱなしの僕は、話を続ける。

「『シンデレラ』のお話は、舞踏会がキモだ。この場面で金に糸目をつけ、せせこましいものにしてしまっては、本を読んでいるよい子をガッカリさせてしまう」

「それも、そうね」

「そして、シンデレラを見つけたあとの結婚式。これもバーッと派手にしないと、シンデレラが手に入れた幸せがみすぼらしく見えてしまう」

「それも、そうだわね」

 だんだん、元シンデレラも理由に納得してくれたようだ。

「だから、その二大イベントを終えた今、我が家(王家)は、お金を使い果たしてしまったところなんだ」

「いや、だからって、お姉さまに贅沢させてあげられないなんて、ひどいでしょ!それくらいは、残しておきなさいよ!」
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