落ちこぼれ悪魔の扱い方
それもそのはず、目の前に建っているのは、荘厳な厚い壁と小さな窓の教会……『真珠の環』の本部だった。
足の赴くまま走り、たどり着いたのがよりによってここだ。笑いたくもなる。
まあ、それ以外でもずっと笑っているが。
美弥はしばらく建物を見上げていたが、買い物に来たことを思い出し、来た道を引き返す。
そういえば、鞄がない。
走っている間にどこかに落としたようだ。
美弥は俯き、気怠いため息を吐く。
その時、ドンッという衝撃を感じた。
誰かにぶつかってしまったらしい。
美弥は緩慢に顔を上げる。
前に立っていたのは、大柄な男性だった。
美弥に驚いたのか、目を見開いて固まっている。
今回はさすがに父とは見間違えない。
「すみません、前見てなくて」
美弥は適当に謝り、そそくさとその場を離れようとした。
が、後ろから突然手を掴まれる。
手の骨が砕けるんじゃないかと疑うくらい強く握られ、美弥は軽く悲鳴を上げた。
「わっ、ちょっと」
美弥の声に耳も貸さず、男はぐいっと美弥の手を引っ張る。
美弥は男の正面まで強引に引き戻され、崩れるように尻もちをついた。
足の赴くまま走り、たどり着いたのがよりによってここだ。笑いたくもなる。
まあ、それ以外でもずっと笑っているが。
美弥はしばらく建物を見上げていたが、買い物に来たことを思い出し、来た道を引き返す。
そういえば、鞄がない。
走っている間にどこかに落としたようだ。
美弥は俯き、気怠いため息を吐く。
その時、ドンッという衝撃を感じた。
誰かにぶつかってしまったらしい。
美弥は緩慢に顔を上げる。
前に立っていたのは、大柄な男性だった。
美弥に驚いたのか、目を見開いて固まっている。
今回はさすがに父とは見間違えない。
「すみません、前見てなくて」
美弥は適当に謝り、そそくさとその場を離れようとした。
が、後ろから突然手を掴まれる。
手の骨が砕けるんじゃないかと疑うくらい強く握られ、美弥は軽く悲鳴を上げた。
「わっ、ちょっと」
美弥の声に耳も貸さず、男はぐいっと美弥の手を引っ張る。
美弥は男の正面まで強引に引き戻され、崩れるように尻もちをついた。