落ちこぼれ悪魔の扱い方
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与崎たち悪魔の上司に当たる、通称『上』は、悪魔とは違い明らかに人ならざる者たちだった。
彼らに頭部は存在せず、頭があるべき場所には白い光球が浮かんでいた。
服装も悪魔とは対照的で、白いスーツを着て白い手袋を付けている。
与崎の対応に出た上は、胸元に『12』と書かれた名札を付けていた。
「つまり君が言うには」
教会の懺悔室のように狭い部屋で、机に座ったまま12は言った。
その妙な高さの声は、男とも女とも似つかず、老人のようにも子どものようにも聞こえた。
「その『悪魔コレクター』とやらによって、悪魔十数人が監禁されていると」
「はい、そうなんです。全員枷付けられて、扉が銀だから逃げられなくて……。
俺が逃げたから、あいつら酷い目に遭ってるかもしれねえ。お願いします、早く助けてください!」
「分かったから、少し落ち着きなさい」
12は必死に訴える与崎を手で制すと、「話は分かった」と淡々とした声で告げる。