『あなたを愛することはございません』と申し上げましたが、家族愛は不滅ですわ!

11 異世界☆かくし芸大会ですわ!①

「ふん、ふん、ふーん。やっぱり、芸は身を助けますわねぇ〜」

 お茶会での傘回しが大成功で、キャロラインはすこぶる機嫌が良かった。ちなみにハロルドからはお説教を食らったが、それはまぁ置いといて……。

 あれからレックスもロレッタも、同年代の貴族の子供たちと少しずつ交流が生まれていったようだ。
 健全な精神の発育のためには、子供同士のコミュニケーションは必要不可欠だ。きっと二人なら大丈夫。

「ダンスサークルの新歓で一発芸必須だったのが、今となっては感謝ですわぁ〜」

 前世の記憶が多少なりとも役になっているのは、喜ばしいことだった。
 キャロラインの異世界生活は、順調。公爵夫人として最低限の義務を果たして、あとはお気楽なキラキラ☆お異世界ライフだ。

「さてさて、お子たちに次も面白い芸を披露しましょう〜」

 彼女は観客が喜んでくれたことが嬉しくて、次の芸を準備することにした。これも新歓のために練習をした一発芸である。
 必要なのは、テーブルと、そこに敷くテーブルクロス。あとは少しの食器もあるといい。

「ふふっ。あの子たちが驚く様子が今から楽しみですわぁ〜」


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