それらすべてが愛になる
「あの…」
「じゃあ、トーストもらっていいか?」
おかずの乗った皿に焼いたトーストを乗せ、ワンプレートにして洸の席へと置く。
「それから、キッチンのコーヒーマシンって使ってもいいですか?」
「あぁ、いいけど」
「ありがとうございます、私コーヒー淹れてきますから先に食べててください」
キッチンの作業スペースに置いてある大きなコーヒーマシン。
右上にロゴマークがあるけれど、清流には聞き馴染みのないメーカーだった。
「うーんと、電源はどこだろう。あ、その前にカップを用意しないと」
CMなどでよく見るおしゃれなものよりも武骨で、無駄なものが削ぎ落されたデザイン。全面ステンレス製でボタンはブラックと、色味もとてもシンプルだ。
カフェにあったコーヒーマシンがコンパクトになったような、プロ仕様な見た目だけれど、キッチン担当だった清流はコーヒーマシンには触ったことがなかった。
その存在感に圧倒されつつ、まずは棚からカップを出してセッティングする。
洸には先に食べててもらうように言ったし、こちらに呼ぶのは気が引けた。
マシンの前で格闘してようやく電源らしきボタンを押すと、赤いランプが光った。
(次は…コーヒー豆の絵が描いてある、このボタンかな?)
押してみるとシューッと蒸気が出るような音の後に、ピーッと大きな音が鳴る。
(えぇっ、ボタン間違えた?それか壊れた、というか壊した!?)
おろおろとしていると、横から伸びてきた手が何やら操作をして音が止まった。不安を煽る音が止まって、清流はひとまず安堵する。
「じゃあ、トーストもらっていいか?」
おかずの乗った皿に焼いたトーストを乗せ、ワンプレートにして洸の席へと置く。
「それから、キッチンのコーヒーマシンって使ってもいいですか?」
「あぁ、いいけど」
「ありがとうございます、私コーヒー淹れてきますから先に食べててください」
キッチンの作業スペースに置いてある大きなコーヒーマシン。
右上にロゴマークがあるけれど、清流には聞き馴染みのないメーカーだった。
「うーんと、電源はどこだろう。あ、その前にカップを用意しないと」
CMなどでよく見るおしゃれなものよりも武骨で、無駄なものが削ぎ落されたデザイン。全面ステンレス製でボタンはブラックと、色味もとてもシンプルだ。
カフェにあったコーヒーマシンがコンパクトになったような、プロ仕様な見た目だけれど、キッチン担当だった清流はコーヒーマシンには触ったことがなかった。
その存在感に圧倒されつつ、まずは棚からカップを出してセッティングする。
洸には先に食べててもらうように言ったし、こちらに呼ぶのは気が引けた。
マシンの前で格闘してようやく電源らしきボタンを押すと、赤いランプが光った。
(次は…コーヒー豆の絵が描いてある、このボタンかな?)
押してみるとシューッと蒸気が出るような音の後に、ピーッと大きな音が鳴る。
(えぇっ、ボタン間違えた?それか壊れた、というか壊した!?)
おろおろとしていると、横から伸びてきた手が何やら操作をして音が止まった。不安を煽る音が止まって、清流はひとまず安堵する。