それらすべてが愛になる
 キッチン雑貨のお店での買い物を終えてから、地下の食料品売り場に移動した。

 まずは野菜コーナーを回りながら何を買おうか考える。

 「お昼はどうしましょうか。帰ったら一時近くになりそうですし、何かすぐにできるものとか」

 「ならパスタとかは?それなら茹でるの手伝えるし」

 ランチは茄子とベーコンのトマトパスタに決まった。これもカフェで特に女性客に人気でよく注文が入っていたメニューだ。
 夕食は和食系、せっかくなら買った深皿を使おうと、メインを肉じゃがにして献立を考える。

 「料理得意なんだな、何でも作れんの?」

 「四年キッチン担当だったので定番系なら大体…作ったことのない料理でも今はレシピサイトも動画付きで分かりやすいですし。本格四川料理とか言われたらちょっと困っちゃうと思いますけど」

 話しながら食材を手に取って、茄子、じゃがいも、ほうれん草などをカートのカゴへと入れていく。

 そういえば、明日の月曜日は会社の初出勤日だ。
 朝ごはんは作るとして、明日からの夕食はどうすればいいのだろう。

 「あの、明日からってどういうふうにします?」

 「どうって…あぁ、朝とか?清流は家出るのは別がいいんだよな?」

 「はい、絶対それがいいです」

 清流としては会社でこの関係はバレたくないので、行動パターンは別の方がいい。

 洸も会議の予定が多く七時半ごろに槙野が迎えにくるようなので、朝は一緒にごはんを食べ、清流が後に出ることにした。


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