エリート役員は空飛ぶ天使を溺愛したくてたまらない
 そして頭の上に大きく丸をした。
「モニター、OKです」
 莉桜が丸しているのを確認してリーダーが了解とサムズアップする。先輩も救命胴衣を含め安全のしおり他必要なものが席にあるか、一つ一つ確認していた。

 莉桜は次はギャレーの準備だ。飛行機のキッチンであるギャレーにはビジネスクラス用の食事やドリンクがどんどん運び込まれていた。それを手伝いながら、引継ぎも受ける。

「こちらはベジタリアン料理です」
「はい」
 お料理の上にペンでvegetableと記載する。特別食と言われるもので、アレルギーを取り除いたり、肉や魚が食べられない人のために野菜中心のお料理も用意しているのだ。

「それから、アレルギー食です」
 これは絶対に間違うわけにはいかないから、二人でしっかり確認してシートナンバーを記載した。

 ビジネスクラスではグラスやナプキンも確認が必要だ。それからお食事の時に出すワインについても確認をする。ワインはビジネスクラスでは何種類か用意をされているので、メニューに記載されているものと合っているかも確認をする。

 冷たい飲み物はきちんと冷えているか、冷たい食べ物もきちんと冷えているか、手で触れて莉桜は冷たいことを確認した。
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