エリート役員は空飛ぶ天使を溺愛したくてたまらない
嬉しそうに笑った五十里は莉桜を横抱きに抱いて、ベッドの上にそっと載せる。
部屋の電気を落とし、ベッドサイドのライトだけがぼんやりと室内を照らしている。
気を使って部屋の中を暗くしてくれたのだと分かった。
「莉桜……君の一生懸命なところも勉強家なところも、いつも元気で明るいところも、絶やさない笑顔も何もかもが愛おしい」
ものすごく褒められてしまって、莉桜は耳を覆いたくなってしまった。
ふと見ると五十里はとても愛おしそうな表情で莉桜のことを見ていて、手を取ってそっと自分の頬を擦り寄せた。
甘えるような愛おしげなその仕草に莉桜は胸の鼓動が大きくなる。
仕事のときはきりりとしていて、周りを魅了せずにはいられない人だ。
そんな人が今、莉桜にこんなに甘やかで蕩けそうな表情を見せるということに胸がどきどきしてしまったのだ。
自分だけに見せる甘く蕩けたような顔も優しい顔も誰にも見せたくない。それはとても強い気持ちだった。
衝動のままに莉桜は五十里を抱きしめる。
「ん?」
「私のことだけ、見てって言ったらわがままですか?」
「君のことしか見えていない。莉桜のわがままなんて、嬉しいだけだ」
部屋の電気を落とし、ベッドサイドのライトだけがぼんやりと室内を照らしている。
気を使って部屋の中を暗くしてくれたのだと分かった。
「莉桜……君の一生懸命なところも勉強家なところも、いつも元気で明るいところも、絶やさない笑顔も何もかもが愛おしい」
ものすごく褒められてしまって、莉桜は耳を覆いたくなってしまった。
ふと見ると五十里はとても愛おしそうな表情で莉桜のことを見ていて、手を取ってそっと自分の頬を擦り寄せた。
甘えるような愛おしげなその仕草に莉桜は胸の鼓動が大きくなる。
仕事のときはきりりとしていて、周りを魅了せずにはいられない人だ。
そんな人が今、莉桜にこんなに甘やかで蕩けそうな表情を見せるということに胸がどきどきしてしまったのだ。
自分だけに見せる甘く蕩けたような顔も優しい顔も誰にも見せたくない。それはとても強い気持ちだった。
衝動のままに莉桜は五十里を抱きしめる。
「ん?」
「私のことだけ、見てって言ったらわがままですか?」
「君のことしか見えていない。莉桜のわがままなんて、嬉しいだけだ」