エリート役員は空飛ぶ天使を溺愛したくてたまらない
『では帰ってきた日は迎えに行く。帰り時間は?』
五十里から迎えに行くなんて言われて、どきどきしてしまった。莉桜は慌ててスマートフォンの画面を切り替えて予定表を見つける。
その日は九州の夜便の乗務で羽丘戻りだった。
「三日目が中部ステイなので、その後九州まで飛んで、夜九州から戻ります。帰着は21時頃の予定ですね」
『なかなかハードなスケジュールだ』
莉桜は首を横に傾げた。通常の乗務なのだ。
「これ、普通ですよ」
『そうなのか? すごいな……』
「客室乗務員は体力勝負です!」
『体力勝負の彼女とはなかなかに逞しい。君と話していると楽しい。癒されるよ』
「え……」
そんな風に言ってもらえるとは思わなくて、たまにぽろっととこぼす五十里の本音にはいつもどきどきさせられてしまう。
(逞しいって言われてしまった。褒められたと思っておこう)
楽しいとか癒されるというのは間違いなく褒め言葉なのだからと、莉桜は自分で自分を納得させる。
次の約束をしたら、なんだか楽しみになってきて心がうきうきとするのが分かった。残り三日の勤務も乗り越えられそうだ。
五十里から迎えに行くなんて言われて、どきどきしてしまった。莉桜は慌ててスマートフォンの画面を切り替えて予定表を見つける。
その日は九州の夜便の乗務で羽丘戻りだった。
「三日目が中部ステイなので、その後九州まで飛んで、夜九州から戻ります。帰着は21時頃の予定ですね」
『なかなかハードなスケジュールだ』
莉桜は首を横に傾げた。通常の乗務なのだ。
「これ、普通ですよ」
『そうなのか? すごいな……』
「客室乗務員は体力勝負です!」
『体力勝負の彼女とはなかなかに逞しい。君と話していると楽しい。癒されるよ』
「え……」
そんな風に言ってもらえるとは思わなくて、たまにぽろっととこぼす五十里の本音にはいつもどきどきさせられてしまう。
(逞しいって言われてしまった。褒められたと思っておこう)
楽しいとか癒されるというのは間違いなく褒め言葉なのだからと、莉桜は自分で自分を納得させる。
次の約束をしたら、なんだか楽しみになってきて心がうきうきとするのが分かった。残り三日の勤務も乗り越えられそうだ。