エリート役員は空飛ぶ天使を溺愛したくてたまらない
莉桜は客室乗務員として三年目になるが、今まで仕事が忙しくてお付き合いというものを考えたことはなかった。
ましてやそれがお客様なんてことはあり得ない。そんなことすら五十里は乗り越えさせてしまった。
少し強引だけれど、五十里が素敵な人であることは間違いなかった。
『帰着して会うのを楽しみにしてるよ』
「はい。私も楽しみにしています」
『やっと素直に言ったな』
嬉しそうな電話の向こうの声に莉桜はなんだか照れてしまう。
幸せな心地だった。
その三日後、莉桜はデブリーフィングを終え、お疲れさまでしたと同僚たちと声をかけあったあと、ロッカールームに戻り着替えてスマートフォンをチェックした。
乗務中はスマートフォンのチェックはできないことを五十里には伝えてある。
帰着は運行情報でも確認できるから大丈夫だと言っていた。
『JSAビルから少し離れたところで車を停めて待っている』
必要なことだけ書かれたメッセージが五十里らしかった。
ましてやそれがお客様なんてことはあり得ない。そんなことすら五十里は乗り越えさせてしまった。
少し強引だけれど、五十里が素敵な人であることは間違いなかった。
『帰着して会うのを楽しみにしてるよ』
「はい。私も楽しみにしています」
『やっと素直に言ったな』
嬉しそうな電話の向こうの声に莉桜はなんだか照れてしまう。
幸せな心地だった。
その三日後、莉桜はデブリーフィングを終え、お疲れさまでしたと同僚たちと声をかけあったあと、ロッカールームに戻り着替えてスマートフォンをチェックした。
乗務中はスマートフォンのチェックはできないことを五十里には伝えてある。
帰着は運行情報でも確認できるから大丈夫だと言っていた。
『JSAビルから少し離れたところで車を停めて待っている』
必要なことだけ書かれたメッセージが五十里らしかった。