エリート役員は空飛ぶ天使を溺愛したくてたまらない
「実はお付き合いするの、初めてなんです。大学まで女子校で、そのまま社会人になってしまったので」
五十里は軽く目を見開いている。
「よくそれで交際をOKしたな」
「お付き合いはしたことないですけど、接客業を三年やってきていろんな人を見ていますから」
いろんな人を見てきた莉桜だからこそ分かる。五十里は大人で本当に魅力的な人だ。
「お眼鏡にかなって大変光栄だ。今後もぜひ期待に応えたいね」
動揺を見せない対応は莉緒ですら惚れ惚れとするくらいだ。五十里ならば、いつも莉緒の期待以上の答えをくれる。
物足りなくないかな? と思ってしまうが五十里の莉緒を見る甘やかな表情などからはそういったものは感じられなかった。
運ばれてきたカクテルをまた乾杯と言ってグラスを重ね、お互いに飲む。
カンパリ独特の苦味と甘み、それからオレンジの爽やかさがのど元をすうっと降りていった。
「おいし……」
「さっきもワインを飲んでいたし、まあまあ強いんだな」
莉桜は五十里を上目遣いでちらりと見た。
「たしなむ程度です」
「良いたしなみだな」
「恐れ入ります」
「おかげでとても楽しい時間を過ごせた」
五十里は軽く目を見開いている。
「よくそれで交際をOKしたな」
「お付き合いはしたことないですけど、接客業を三年やってきていろんな人を見ていますから」
いろんな人を見てきた莉桜だからこそ分かる。五十里は大人で本当に魅力的な人だ。
「お眼鏡にかなって大変光栄だ。今後もぜひ期待に応えたいね」
動揺を見せない対応は莉緒ですら惚れ惚れとするくらいだ。五十里ならば、いつも莉緒の期待以上の答えをくれる。
物足りなくないかな? と思ってしまうが五十里の莉緒を見る甘やかな表情などからはそういったものは感じられなかった。
運ばれてきたカクテルをまた乾杯と言ってグラスを重ね、お互いに飲む。
カンパリ独特の苦味と甘み、それからオレンジの爽やかさがのど元をすうっと降りていった。
「おいし……」
「さっきもワインを飲んでいたし、まあまあ強いんだな」
莉桜は五十里を上目遣いでちらりと見た。
「たしなむ程度です」
「良いたしなみだな」
「恐れ入ります」
「おかげでとても楽しい時間を過ごせた」