本日、私の大好きな幼馴染が大切な姉と結婚式を挙げます ~side story ~

※川口直人 53

 胸の先端を吸い上げながら、俺だけが触れてよい場所に触れる。するとすでに愛液でシーツを濡らしている。

もういつでも俺を受け入れられる準備が出来ている……それが胸が締め付けられる程に嬉しくてたまらない。
本当は今すぐ一つになりたいけれど、当分鈴音とはお別になる。
もっと感じて乱れる姿が見たい……。

身体をずらし、鈴音の細い足を開くと顔を近付け……一番敏感な部分にキスをする。

「ああんっ!」

それだけで、鈴音の細い身体が弓なりにしなる。

鈴音……。

丹念に鈴音の中を舌で味わう。
先端を口に含んで甘い蜜をすすりながら、俺を受け入れてくれる部分に舌を差し込んで内壁を味わう。


「ああんっ! あっ、あっ、あ・あ・あぁ……だ、だめぇ……そ、そんな……それ駄目……ああぁん!」

鈴音が達した。だけどまだやめられない。

「んんんっ……や、やぁ……い、今まだイッて……いやああぁんっ!」

さらに鈴音が二度目の絶頂を迎えてぐったりする。……この辺が頃合いだろう。
鈴音の両足を抱え上げ、ゆっくり侵入していく。

「はぁ……だ、だめぇ……い、今それされたら……変に……ああんっ!」

「ごめん……鈴音……もう、止められない……」

最奥まで到達し、鈴音が今迄で最も甘い声を上げた。

「ああぁんっ!」

蜜道が激しく収縮し、俺を締め付ける。

「……クッ……」

危うく吐き出しそうになる熱を必死でやり過ごし、俺は鈴音の内壁を何度もこすりあげる。

「はぁっはぁっ……す、鈴音……愛してる……」

「な、直人さ……んっんっんん……」

言葉を奪うように唇を重ね……何度も鈴音を抱いた――


****

――情事の後

「ねぇ……直人さん、何かあったの?」

ベッドの中で鈴音が尋ねてきた。

「え?」

「何だか、今日思いつめた顔していたように見えたから……」

鈴音は胸に顔をうずめてきた。
そうか……鈴音は何となく気付いていたのか。

「実は仕事が忙しくなって……当分会えなくなりそうなんだ……」

「え……? それ本当なの……?」

鈴音が目を見開く。

「うん……何時に帰れるかも分らないから……連絡も難しいかもしれない……」

言いながら腕の中の鈴音を抱き寄せる。鈴音の姿を見れなくなる……その事を考えると辛くてたまらない。

「そうなんだ……。でも忙しいなら仕方ないね。それなら私からも連絡入れない方がいいね。直人さんに迷惑かけたくないし……」

鈴音がポツリと言う。その声は酷く寂しげだった。

「鈴音……」

後は言葉なんかいらなかった。俺と鈴音は少しの間、会えなくなる。

「もう一度……抱かせて欲しい……」

「うん……抱いて?」

切なげに俺を見つめる鈴音。

「鈴音……好きだよ」
「直人さん……大好……んんっ」

鈴音の言葉をキスで塞ぎ、舌を絡める。

互いの温もりを忘れないよう……2人はこの日、何度も飽きることなく身体を重ねた――


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