ハイスペ上司の好きなひと


「藤宮さん、今日は私昼食は外に出るので何かあったらスマホで教えて頂けますか?」
「はいはーい。ゆっくりしてきてね」


藤宮は今日も今日とて愛妻?愛夫?弁当らしくにこにこと手を振って見送ってきた。

IDカードとスマホと財布だけ持ってエントランスを抜けて記憶を頼りに店にたどり着く。

中に入り見渡してみても同じ会社の人間はおらず、相変わらず穴場なのだなと役得に思いながら定員に促されて席に座った。

後からもう1人来る旨を伝えると昼時だというのに快く了承してくれた。

今日のメニューはどうしようかとメニュー表を手に取りながら、連絡くらいは入れておいたほうが良かったかなとスマホを手にしたところでガラリと入口が開かれ、息の上がった飛鳥が飛び込んできた。

店内を見渡す飛鳥と目が合ったので軽く手を上げて呼びかける。


「飛鳥さん。こちらです」


そう言うと飛鳥は深い息を吐きながら近づき、前の席に腰を下ろした。



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