彩度beige
「私、昌弘と玲央くんとは幼なじみだったのよ。小さい頃、家が近所でね。いつも一緒に遊んでて・・・。だから私にとって玲央くんは、ずっと弟みたいな存在だったの」
一葉くんは瀧澤さんとどういう関係なのだろう、と、ずっと疑問に思ってた。
それならば、会長・・・一葉くんのお父さんも、瀧澤さんのことを小さい頃からずっと知っていたのだろうし、瀧澤さんにとっての会長は、会長という立場の人である前に・・・義理の父親である前に、「幼なじみのお父さん」として、接していた時間が長いのだろう。
さっき見た2人の関係が、納得できたような気がした。
「この辺りに関しては、水谷さんにもう少し話したいこともあるのだけれど・・・、長くなってしまうから、後でまたゆっくり聞いてくれるかな。ひとまずは、ここにいる人たちの紹介を進めさせてもらうわね」
「っ、はい。お願いします」
後でまた・・・いうことは、瀧澤さんと2人で話をするということだ。
考えると、なかなか緊張しそうだけれど、一葉くんのお義姉さんとして、私も話してみたい気持ちがあった。
「そうしたら・・・、順に自己紹介していってもらおうかしら。って言っても、知らない仲じゃないからね、簡単でいいとは思うのだけど・・・、じゃあ及河さん、次お願いします」
瀧澤さんが、左隣に立つ及河さんに視線を向けた。
及河さんは頷いて、私に軽く会釈する。
「改めまして。及河一希です。私は支配人の・・・玲央の従兄弟にあたります。玲央の母親の姉の息子です。あ、ここは別に覚えなくてもいいですよ。『従兄弟なんだ』ぐらいに思ってもらえば」
「は、はい」
(・・・そうだったんだ・・・)
それぞれが、そういう関係だったとは。
驚きながら、頭の中の情報を2つ塗り替える。
「・・・私よりも、先にはるかおばさんの紹介がよかったでしょうか。その方がわかりやすかったかもしれません」
及河さんは、応接セットを隔てた向かい側に立っている、安斎さんに話しかけている。
安斎さんは「そうねえ・・・」と考えるように言いつつも、「大丈夫よ。複雑な関係ではないし」と、ゆったり笑う。
「とはいえ・・・、改めて言うのはなんだか照れてしまうわね。私が一番驚かせてしまう気がするし」
そこで一旦言葉を区切り、安斎さんは、ふぅ、と大きく息を吐く。
そして、私に目線を合わせて口を開いた。
「・・・黙っていてごめんなさい。水谷さん、私は・・・玲央の母親なの」
「!?」
安斎さんの予想の通り、ここに来て、私は一番驚いた。
それを見て、安斎さんは申し訳なさそうな顔で笑った。
一葉くんは瀧澤さんとどういう関係なのだろう、と、ずっと疑問に思ってた。
それならば、会長・・・一葉くんのお父さんも、瀧澤さんのことを小さい頃からずっと知っていたのだろうし、瀧澤さんにとっての会長は、会長という立場の人である前に・・・義理の父親である前に、「幼なじみのお父さん」として、接していた時間が長いのだろう。
さっき見た2人の関係が、納得できたような気がした。
「この辺りに関しては、水谷さんにもう少し話したいこともあるのだけれど・・・、長くなってしまうから、後でまたゆっくり聞いてくれるかな。ひとまずは、ここにいる人たちの紹介を進めさせてもらうわね」
「っ、はい。お願いします」
後でまた・・・いうことは、瀧澤さんと2人で話をするということだ。
考えると、なかなか緊張しそうだけれど、一葉くんのお義姉さんとして、私も話してみたい気持ちがあった。
「そうしたら・・・、順に自己紹介していってもらおうかしら。って言っても、知らない仲じゃないからね、簡単でいいとは思うのだけど・・・、じゃあ及河さん、次お願いします」
瀧澤さんが、左隣に立つ及河さんに視線を向けた。
及河さんは頷いて、私に軽く会釈する。
「改めまして。及河一希です。私は支配人の・・・玲央の従兄弟にあたります。玲央の母親の姉の息子です。あ、ここは別に覚えなくてもいいですよ。『従兄弟なんだ』ぐらいに思ってもらえば」
「は、はい」
(・・・そうだったんだ・・・)
それぞれが、そういう関係だったとは。
驚きながら、頭の中の情報を2つ塗り替える。
「・・・私よりも、先にはるかおばさんの紹介がよかったでしょうか。その方がわかりやすかったかもしれません」
及河さんは、応接セットを隔てた向かい側に立っている、安斎さんに話しかけている。
安斎さんは「そうねえ・・・」と考えるように言いつつも、「大丈夫よ。複雑な関係ではないし」と、ゆったり笑う。
「とはいえ・・・、改めて言うのはなんだか照れてしまうわね。私が一番驚かせてしまう気がするし」
そこで一旦言葉を区切り、安斎さんは、ふぅ、と大きく息を吐く。
そして、私に目線を合わせて口を開いた。
「・・・黙っていてごめんなさい。水谷さん、私は・・・玲央の母親なの」
「!?」
安斎さんの予想の通り、ここに来て、私は一番驚いた。
それを見て、安斎さんは申し訳なさそうな顔で笑った。