拳から恋
「花蔭聖──どっかで聞いた名前と見たことある顔だなって……ずっと考えてたんだけど」
──まさか、身バレしてる……?
だからこんな道の途中で待ってたの?
わたしの通学路を把握してたってこと?
学校を出てすぐにつけてくるヤンキー達は分かっていたし、他に家まで誰かがつけてきた気配はなかったのに。
思考のせいでつい頭がまず戦闘態勢に切り替わる。
「お前……」
この先の言葉によって、わたしの行動が決まる。
「おれのこと忘れてんの?」