拳から恋
*
*
最ッ高に居心地悪かった。
Sに昇格したと、どこもかしこも噂していて、警戒しているのか喧嘩売ってんのか微妙なラインの視線ばかり。
「……はぁあ」
昼休み、Sの場所へ行こうと思って廊下を歩いていると、
初日に連れていかれた茂みの所に白鳥くんが居るのが窓から見えた。
「……寝てんのかな」
前もそうだったし。
朝、わたしがSの教室を出る時に何も言わなかったのも気になる。二人は普通に見送ってくれたのに。
月始めの勝負に乗り気じゃないのはわかってるけど……
「行ってみるか」