拳から恋
深く息を吸い、クラウチングスタートにも似た姿勢を取る。
今が小回りのきく体を惜しみなく使う時だ。
今度はわたしが攻める側でいかせてもらう──!!
今しがた大月くんにされた詰め寄るダッシュ……警戒して足の構えに入ったのを見て、ブレーキ。
急減速したわたしの前に蹴り上げられた足。そこでしゃがみこみ、わたしは地面に手をついて下から足を蹴り上げた。
「っ……!?」
自分の足でしゃがみこみんだわたしが見えなくなり、死角からの蹴り。
当たった感触はあった。
しかし──