拳から恋
決着



三人を連れ、家の中へと入ったわたし。


……迂闊にOKするんじゃなかった。



白鳥くんは置いといても、風間くんと大月くんにわたしの家だと暴露すれば、


『お前の家?これ全部?』

『……なるほど、なんか合点がいくなぁ』


驚いたのち、目を輝かせて上がっていく!と一点張りで。


無理に帰すことができず、

男装バレに続き、家までも──


入った時点で普通じゃないのはわかってもらえたとは思う。

けど、これは適当にお茶でも済ませたら早々に帰ってもらおう。

じゃないと父が帰って──



バタン、と複数の車のドアをしめる音が聞こえ、諦めた。


もうどうとでもなれ。


< 92 / 104 >

この作品をシェア

pagetop