拳から恋
決着
三人を連れ、家の中へと入ったわたし。
……迂闊にOKするんじゃなかった。
白鳥くんは置いといても、風間くんと大月くんにわたしの家だと暴露すれば、
『お前の家?これ全部?』
『……なるほど、なんか合点がいくなぁ』
驚いたのち、目を輝かせて上がっていく!と一点張りで。
無理に帰すことができず、
男装バレに続き、家までも──
入った時点で普通じゃないのはわかってもらえたとは思う。
けど、これは適当にお茶でも済ませたら早々に帰ってもらおう。
じゃないと父が帰って──
バタン、と複数の車のドアをしめる音が聞こえ、諦めた。
もうどうとでもなれ。